オーダーメイド手造り真空管アンプの店

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 <横浜管弦楽団>
 2011年9月21日 

前回は読書の話でしたが、今回は音楽の話。3連休の真ん中の日にアマチュアオーケストラの演奏を聴いてきた。横浜にはアマチュアオーケストラがいくつかあるらしく、普段友人が団員になっている関係もあって戸塚区民オーケストラを毎回聴きに行っている。(年2回)今回はアステカのマスターが演奏会の券があるということで、初めて横浜管弦楽団を聴きに行った。アマチュアオーケストラとしての歴史は27年ほどで、それほど長くはない。券もいただけたことだし、いつもと違うアマチュアオーケストラの音を聴いてみたいという軽い気分で出かけてみた。
 ホールは神奈川県立音楽堂。桜木町から紅葉坂を上がったところにある古いホールだ。大分昔の話になるが、かつてジャズの秋吉敏子がルータバキンとビッグバンドを組んでいたころここに聴きにきたことがあるから、本当に久しぶりのここでの演奏を楽しむことになる。出かける前にアマチュアオーケストラ団員の友人にこのことを話したら、この県立音楽堂は音が良いことで有名なホールだと聞かされた。昔は外国の演奏家がここでの演奏を希望していたくらいだそうだ。
 演目は「ロッシーニ曲 歌劇セミラーミデ序曲」「ショパン曲 ピアノ協奏曲第一番」「ドヴォルザーク曲 交響曲第八番」というプログラムであった。恥ずかしいが私は2番目のショパンの曲しか知らなかった。ドヴォルザークは九番のCDは持っているが八番は持っていない。そんな心の準備で演奏会が始まった。
 演奏の最初の音を聴いたとたんびっくりした。うわさのどおりホールの音がすばらしい。各楽器の音が良く聴こえる。音はこもらないし周波数バランスも良く、聴いていて気分が大変良い。演奏はアマチュアだがホールの音が良いから演奏が楽しい。演奏そのものはそれほど感激するものではなかったが楽しく演奏が始まった。2曲目のショパンはピアノ独奏者がミスをしたりしてちょっとご愛嬌のところがあったが、アマチュアだからそんなところはまったく気にならない。ただピアノの音では低域の出方が少し足りなく感じた。高域に比べ低域に厚みが欲しい感じだ。比較するのはおかしいがサントリーホールでのポリーニの低音はすごかったから、その比較で聴くともの足りない。でもまあ仕方ないか。
 休憩が入り、第3曲目のドヴォルザークが始まった。この曲が始まったとたん目が覚めた。それまでの2曲に比べ演奏、音が良いのだ。メンバーの交代もあるのだろう、管楽器の演奏が素晴らしくこんな良い音を鳴らしてくれるのかと感激しながら聴き入っていた。では指揮者はどんな人かとプロフィールを読むと、いわゆる音大出でもなく本当にアマチュアの指揮者なのだ。だから指揮の所作を見ていると、派手なアクションはないのだが、出てくる音はダイナミックに変化していて、そのギャップが面白かった。この3曲目の演奏に限れば、演奏が終わった後の満足感はプロと同じくらい十分に楽しめた演奏だった。「浜管(通称こう言うらしい)やるなあ。演奏うまいなあ。」というのが正直の感想だった。最初はそれ程期待せずに聴きにいったのだが、ぐっと興味が湧いた楽団になってしまった。

 演奏の帰りアステカに寄り、コーヒーを買うついでにマスターに演奏のことを話したら、関係者に私の感想のことを話してくれるそうだ。次回の演奏の時にも声を掛けてもらうことを約束して店を出た。そして次の日にカラヤン指揮ウイーンフィルのドヴォルザーク第八番のCDを購入した。


 
<読書> 
2011年9月11日 

少し朝晩涼しく感じられるようになってきた。もっと涼しくなると音楽を聴く気分になってくる。普通秋は食欲の秋とか読書の秋とか言われるが僕には音楽の秋の方が楽しい。
 今回のテーマが読書ということになっているが、私はそれ程本を読まない。読むにしても「デフレの正体」とか「嘘をつくコレステロール」とか実用書的なものが多い。ところで最近私の知っている人が本を出版され、それが身近に集まりそれを読んでいるので今回はそれを紹介しようと思う。

最初は光野桃さんの「森へ行く日」。光野さんは女房の知り合いで、特にファッション関係のエッセイが多いが最近トレッキングなどのエッセイも手がけているようで、私も今後軽い登山やトレッキングに挑戦しようと思っていたので、ちょうど良い内容だった。東京近郊の軽いトレッキングコースを紹介している。

 次はこの夏私と一緒にスイスに行った友人がこの度「藤沢の鳥」という本を出版された。これは藤沢の学校の先生などと一緒にこの本を編集され、8月に出版されたそうだ。藤沢近郊で見られる数々の鳥を丁寧に解説されてある。編集委員をみるとほとんどが学校の先生で、唯一友人だけがバードウオッチャーとして参加、そして編集を担当している。子供達にも分かり易いように解説してあるので読みやすい。一般に市販されている鳥の本よりずっと内容が濃い。もしバードウオッチに興味があったら是非読んでいただきたい本である。

 最後は私のお客さまがまた本を出版された。タイトルは「紗綾」(サヤ)。これは以前にも紹介したシャネル社長のリシャール・コラスさんが2冊目の本を出版された。今回は仏語・日本語でお書きになったようだ。私はまだこの本は読んでいないが、これからゆっくり読むつもりだ。

本も音楽もビタミン剤みたいなもので、これが無くては生きていけないというものではないと思うが、これがあると心が豊かになるのを覚える。楽器を演奏できるわけではないし、文章を書けるわけでもなく、ただ他人が作ってくれた音楽や本を、少しずつ味わうのが私のビタミン補給法である。

「森へ行く日」 光野桃  山と渓谷社
 「藤沢の鳥」       藤沢市教育文化センター
 「紗綾」    リシャール・コラス  ポプラ社


 
 <写真の整理>
 2011年9月1日 

8月も少し涼しくなってきましたが、皆さんは如何がお過ごしでしょうか。私はプライベートでこの夏アルプスに行ったこともあり、8月上旬は暑いなか写真の整理で忙しく過ごしました。

 デジカメの写真の整理法はいろいろあるだろうが、私の場合はmaciphotoを使用して整理している。まずすべてのiphoto上の写真に撮影位置情報を記録した。GPSロガーを携帯したことですでにデジカメのメモリーには位置情報が書かれているが、それをiphotoのアルバム上に転送する作業だ。またすべての写真に明るさ補正や色補正も加えた。そのままでも良いがカメラの絞りやシャッタースピードや色温度が必ずしも適正とは限らないので、自分の目で後で補正を加えている。またカメラの撮り方がまずく斜めに写っている写真も水平に戻した補正を入れたりしている。中にはトリミングも入れた。このような作業を400枚以上の写真に実施するので大変な作業になる。節電のためクーラーも入れずに汗を流して作業した。

 また今回は一人で写真を楽しむだけでなく、一緒に旅した仲間とネット上でお互いの写真を見せ合うこともした。そのためGooglePicasaウエブアルバムを利用した。このアルバムは良くできている。お互いそこに自分の写真をアップロードし、許可したこの3人だけが見て、コメントやダウンロードできるようになるから、ネット上で3人だけでお互いの写真の交換やコメントのやり取りができる。今回も一人は海外に住んでいるが、顔を合わせなくとも写真のコメントや交換がすべてネット上で出来、旅の余韻をしばらく楽しむことができた。一緒に旅した仲間は写真にうるさい人達だったから、私の写真などはその出来栄えをいろいろ批評されたが、こんなことが家にいながら遠く離れた友人どうしで出来るのはありがたいことだ。友人が撮った気に入った写真も直ぐにダウンロードできるし、昔のように焼き増しなどという、時間とコストをかけずに簡単にできるのは大変ありがたい。ところでこのGooglePicasaウエブアルバムは1Gバイトまで無料だから実際コストはかからない。自分の手間だけだ。
 写真の楽しみかたも変わってきた。GPSを持てば撮影位置は簡単に分かるし(GPS付きカメラもある)、自分で写真の編集は出来るし、どこにいてもグループで写真を楽しめるし、焼き増しなどという作業なしで交換ができる。
 デジタルになりオーディオもネット配信となり音楽の楽しみ方が変わったように、映像の世界も変わってきた。昔デジカメを開発していた時は夢にも思わなかったことが今は簡単に出来てしまう。この先何が生まれるのだろうか。

 一方真空管アンプを楽しまれる方もいますので、私はこちら(アナログの世界)を大切にしております。


 
 <真空管バランスアンプの設計レポート>
 2011年8月21日 

真空管バランスアンプのレポートを書いてみた。これまでにも真空管バランスアンプの製作例もあり、それ程新規性のあるレポートになっていないかもしれないが、アンプその物の性能がどの位なのかを報告する目的でレポートにした。

 今回の製作ではアンプの安定性や測定方法も実際やってみて、これまでのアンバランスアンプと変わりなく扱え、性能的にも問題ないことが分かったことが大きな収穫だった。安定性については特に出力端の処理に注意すれば良いことが分かった。出力はフローティングせず、コモン電圧をグランドレベルにしてあげることにより、安定性が増した。他にもいろいろ手はあるだろうが、今回の実験ではこの方法になった。また音質についてはまだ確かめないといけない部分はあるが、バランスアンプの良さみたいなノイズの少ない聴感が得られたのも興味ある結果となった。アンプで発生するノイズは真空管や抵抗から発生するランダム性ノイズもあるが、その他にハムや共通インピーダンスや飛びつきにより発生する動的なノイズもある。これらは無信号では見えないが、信号が大きく振れると悪影響をするノイズである。これまでは回路や配線方法によりその影響を少なくするように務めているのだが、測定できないノイズもあるので最後は聴感により判断していた。今回バランスアンプにすると、これらの非ランダム性ノイズは原理どおり打ち消されているのか、聴感での結果が良かったのは面白い結果となった。
 まだバランスアンプのついてはその性能を十分把握していない。測定方法も含めアンプの特長を引き出すことを考えなければならない。

アンプの内容に興味がある方はこのコラムの
 Engineering Report/真空管バランスアンプの設計
 を読んでみて下さい。

 
 <真澄>
2011年8月11日  

真澄とは長野県の諏訪にある造り酒屋の酒の名前である。私は酒飲みではないので酒のことは詳しくないし、毎日晩酌もしない。だからお酒そのものにそれ程興味が湧くものでもないが、最近<真澄>が発行している読み物にちょっと興味がそそられた。
 真澄を初めて知ったのは15年くらい前らしい。その頃ある知人に浅草の美味しいお店に連れて行ってもらったことがあり、その時に浅草にある「利き酒屋」にも連れていってもらった。そこの店は土間造りで棚には全国各地から評判のお酒が並んでおり、簡単なつまみのみでいろいろなお酒を楽しめるようになっている。実は忘れていたのだがその時どの酒を飲んで良いかわからないときに、その知人に薦められて初めて<真澄>を飲んだらしい。私は忘れていたのだが女房がこれを覚えていた。
 その後私のお客さまが八ヶ岳に別荘をお持ちで、諏訪が近い関係でお土産に<真澄>をいただいたりして少し飲むようになった。私にも飲み易く料理に良く合いおいしいお酒と思っている。今回諏訪地方を訪れた機会にこの真澄の蔵元に寄ってみようということで真澄のお店に寄ってきた。

 実はこの蔵元で戴いたパンフレットが今回の話の中心で、これが実に良く出来た発行物であったためこの酒屋さんのファンになってしまった。中身が分かり易く、またウイットに富み、丁寧に作られていて読んでいて大変楽しい読み物になっている。例えば<真澄の生い立ち>というところを読むと次のように書かれている。
 「真澄は江戸後期から使い始めたブランドで、諏訪大社に納められている<真澄の鏡>からいただいている。米俵か酒樽を寄進して使用を許されたのでしょうか。」とか「江戸末期から大正時代まではまったく貧乏酒屋で、内職をしたり茶葉を商っていました。」とか、また「大正中期には一時廃業を思案」とか裏話的なことをいろいろ書いていて面白い。こう言う手のものはどちらかというと長い伝統と格式があるということを主張しがちであるが、そうではなくこれまでの生い立ちをどちらかと言うと地方の普通の造り酒屋だったことを素直に書いてあって気持ちが良い。ただこれだけではない。お酒の種類についても分かり易く説明してくれているし、お酒の造り方そのものについてもイラスト入りで丁寧に説明してくれている。全国の蔵元のパンフレットを読んだわけではないが、これほど分かり易く、ブランド、商品、作り方を丁寧に書かれている発行物は少ないのではないだろうか。
 先日この酒蔵を訪れたとき、築100年以上あったと思われる店は昨年運悪くトラックが店に突っ込んだそうで、今は全面建て直しの最中であった。これほど素晴らしいパンフレットを作ってくれる地方ブランドには是非今後も頑張ってもらいたいと心から願うばかりである。

 この素晴らしいマーケッティング手法をMYプロダクツも見習わないと感じている。これまでの2万アクセスに感謝しなければならないが、こちらとしてはもっと分かり易い真空管アンプの話を書かなければと痛感している。


 
<GPSデータ表示> 
 2011年8月1日 

前のコラムでGPSロガーを購入したことを書いた。その後このロガーを持ってアルプスに行ってきて今写真の整理をしている。GPSとはご存知のとおり自分の位置情報を知らせてくれるシステムでカーナビでも多く使われている。今回使用したGPSロガーとはソニー製GPS−CS3Kという携帯型のGPSユニットで、手で持ち運べて約15秒毎に位置データを記録してくれるもの。これを携帯して移動すれば過去移動した経路(ルート)を記録してくれる。だからカメラとGPSの時間を合わせておけば、撮影時間を元にカメラの撮影場所も特定できる。
 今回紹介したいのは今回歩いたアルプスのハイキングコースがグーグルアース上でみることが出来たことだ。製品の取り扱い説明書によれば専用ソフトを使って地図上に移動したルートを表示するようになっているが、このソフトがWindows専用ソフトなのでmac上では使えない。私の場合写真の整理をmac上で行っているためもあってmacの上で旅行データの整理をしたいと考えていた。ところが今度の旅に同行してくれた友人がこのログデータもmacでも読めることを発見してくれたお陰でいろいろ使い方が拡がった。

下図の写真を見てもらいたい。これが7月11日の私の行動データである。青い線が私の動いた経路で、3次元の地図データがグーグルアースのデータで山の高低も分かる。この日の行動は右下のツエルマットを出発し、少し直線で見える移動がケーブルに乗った軌跡である。3折れ線になっている先端がケーブルの終点(青線の軌跡の左端)でトッケナー・シュテーク(2939m)であり(緑の山マーク)、そこからうねった軌跡が私のトレッキングした跡となる。図の中央上にある尖った山がマッターホルンで、その頂上部分に描かれている黄色の線はイタリアとの国境となる。私はトッケナー・シュテークからマッターホルンに近づく方向に行き、そのふもとを通りまたツエルマットに下ったことが良く分かる。実際歩いている場所は岩だらけできれいな道ではなく、岩に書かれた赤色のマークを探しながらその方向に歩いているのだが、最初はツエルマットと離れるような方向に歩き出すので心配するが、後で地形を見ると崖や川があり、歩くルートは限られているのが分かる。

本格的な登山を経験したことがない私の場合、山の歩行ルートを後で確かめるのは難しい。地図に道が書かれてないから確かめようがない。ところが今回GPSを持って歩いてみた結果その軌跡がきれいに再現され、後で確認でき頼もしい助っ人になった。もちろんパリの市街地でも散歩コースが再現されるのでそこでも役立った。また山のルートを再現する時はやはりグーグルアースの3次元地図の方が格段に表現力にすぐれているから楽しい。写真撮影場所についても、iphotoやグーグルのPicasa Webでも地図上に表示されるので問題ない。

 GPSロガーとグーグルアースの組み合わせは、知らない世界を旅するときにはこれからは必須のように感ずる。皆さんも今度旅行の時、特に海外旅行の時にはGPSロガーを持参してみては如何ですか。

 

左:グーグルアースに描かれたGPSロガーの軌跡
右:使用したGPSロガー ソニーGPS−CS3K 外形 約57mm x 約80mm 質量 約70g(電池含まず)

 
 <山歩き>
 2011年7月21日 

前回このコラムをお休みにしたが、それはスイスの山歩きの旅に出かけていたためだ。スイスの旅は3度目になる。2年前にユングフラウ地方のトレッキングをしてその景色の良さに感激し、またの旅となった。今回の旅は女房抜きのシニア男3人の旅であったため、気楽な旅となった。飛行機はイギリス ヒースロー空港経由の格安航空券だし、山の天気は変わりやすいので、細かな日程を決めず、山の天気に合わせて行動したためホテルの予約もなくその場で決めた。まるで若者がするバックパッカーのような旅になった。
 とはいうものの前の経験があるから準備はきちんと整えた。まずは山歩きの服装は靴、雨具ともゴアテックス製にし、シャツも速乾性の生地にした。また山歩きの位置と写真撮影位置を特定するため、前回このコラムで書いた携帯型のGPSロガーを準備した。さらにスイス内での移動に便利なようにスイスパスも用意した。これはスイス国内の移動や山岳鉄道の乗車に割安で利用できるためかなり便利な利用券だ。
 今回の行き先は前回も訪れたユングフラウ地方でまた行っていない場所や、マッターホルンで有名なツエルマットを訪れてきた。この時期天気は変わりやすく、ホテルのおばさんに今日の天気は聞くと「changeable」と答える程変わりやすいらしく、あるときは半そでで十分なのだが、場所によっては10℃程度のところもあり、また遠くで雷の鳴る夕立にも遭遇し、用意した服装・装備は十分に役立った。
 今回もかなり歩いた。私は山男ではないので登山の経験はまったくない。しかしスイスの山は、観光的に整備されていて私のような素人でも安全にまた楽しい景色を楽しめるハイキングコースがたくさん整備されていて歩いていて楽しい。ツエルマットなどは私と同じような年齢の日本人がかなり来ていて人気の高いコースになっているようだ。

アルプスの景色を言葉で説明するのはかなり難しい。写真で説明することさえも難しいように思える。登山電車の移動も楽しいし、山の景色例えばユングフラウ、メンヒ、アイガー、マッターホルン、モンテローザなどの有名な山はその景色に圧倒されるし、氷河の存在も非日常の景色として説明に困る。今回の旅で特に印象に残った景色は映画007シリーズの舞台にもなったシルトホルンから見るユングフラウ地方の山々が360度にわたって見えるパノラマ景色と、やはり近くからみたマッターホルンの圧倒的な存在感が素晴らしかった。高山植物も今回はたくさん見られ、最近は数が減っていると言われるエーデルワイズも初めて見ることができた。

今回携帯したGPSロガーは役立った。今写真の整理をしているが、GPSデータがあるので、写真の撮影位置を特定できるし、グーグルアースでハイキングの道のりを後で確認でき、旅の楽しみを倍増できた。

日常生活から離れて大自然の中にどっぷり浸かってきた。たまには非日常の生活をするのもかなりの気分転換になる。海外への移動と海外生活の緊張感、日本では経験したことのない自然の景色が私をまた刺激したようだ。
 女房が言うには私は今回の旅で元気になって帰ってきたようだ。シニアのバックパッカーのような旅も刺激になってたまには良いのかもしれない。

    
左:シルトホルン(2960m)から見たユングフラウ、メンヒ、アイガー
中:近くで見るマッターホルン
右:エーデルワイス


 
<GPSロガー> 
 2011年7月1日 

最近GPSロガーを買った。ロガーとは通信記録を残してくれる機械のこと。すなわちGPS受信機で受信した位置情報を記録してくれる装置のことだ。いくつかのメーカーから発売されているが、今回はソニー製のものを購入した。何に使うかと言えば、デジタルカメラの撮影データに位置情報を入れるためだ。これがあるとどこで写真を撮ったかが直ぐに分かるようになる。私のデジタル一眼レフカメラにはGPSがついていないので、別のGPS装置を使ってカメラの撮影データとリンクさせようとして購入したものだ。何故ソニー製になったかといえば、この装置は直接デジカメデータに位置情報を書き込むことができ、PCがいらないからだ。多くの装置がPCとソフトを使ってカメラの撮影データと位置情報を後でリンクさせているのだが、困ったことに多くのソフトがWindows対応になっている。私はデジカメ写真をmac上に整理しているので、これらのソフトが使えずGPSロガーで直接撮影データとリンクできる方が都合が良い。以前600枚以上の写真データの位置を特定するのに大変苦労したから、何とかこれを解決できないかと思い、今回の購入に至った。
 ところがこの同じ装置を買った友人から、このログはmacでも他に使えることを教えてくれた。その方法はこのロガーの電源を入れずにmacとUSBでつなげると、macは認識しマウントしてくれる。これをファイルとして記録する。そしてGoogleEarthでこのファイルを開くとこのログデータを使って移動した軌跡が地図上に表示されることが分かった。これはまったくwindowsのソフトを使わなくとも良いことだし、もちろんiphotoでも撮影位置データの読み込みもまったく問題なかった。これでばっちりmacでもこの装置が使えることが分かり、得した気分になった。

 実はこのやり方を教えてくれた友人(先輩)とは、日本で初めてカーナビ用の共通電子地図のフォーマットを作った中心的人物で、今のカーナビ地図に多大な貢献をした人である。彼から教わったこの方法はさすがと言わざるを得ない。どこにもこんなことは書いていないのだがやってしまう。

 今度この彼と一緒に山歩き(ハイキング)を計画している。そのため写真の整理と徒歩ルートの確認のため、GPSロガーの購入となった次第。彼は地図好きだから、きっとさらに面白い楽しみ方を教えてくれるに違いない。

 
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