このところ我が家で試聴会を開いている。おおげさなものでなく親しいオーディオ仲間を呼んで音を聴いてもらうだけの催しだ。今年は3組ばかり友人を呼んで聴いてもらっている。会の趣旨は新規購入したSACDプレーヤーDCD-SX11と新規設計のKT66(UL)ppCSPPドライブバランス型パワーアンプの試聴だ。今回のセッティングで入力から出力まですべてバランス接続、バランスアンプ構成となりその効果を聴いてもらっている。と言ってもそれほど厳格な試聴をしている訳でなく、お菓子を食べお茶を飲みながらワイワイガヤガヤとオーディオ・音楽談義をしているだけだ。お客様もずっと真剣に試聴するでもなく、新しいアンプの冷やかし半分で聴いてもらっている。これがあるからアンプ作りをしても楽しい時間が過ごせることとなる。ただ新規アンプを作って一人で悦に入るのもいいが、オーディオ仲間と一緒に回路や作りや音質を一緒に議論するこの時間が楽しいのだ。僕からは音質についての評価はほとんど問いかけない。まずは楽しい時間が過ごせればよいのであって、評価などは3の次くらいになっているからどんな感じ方をしているかは正確には分からない。それでも雑談の中からのコメントを注意して聞けば何らかの音の印象は少し分かってくる。
今回はSACDやハイレゾ音源にバランス増幅というシステムで楽しんでもらった。自慢ではないが真空管アンプでバランス増幅システムというのはかなりレアなシステムだし、パワーアンプもCSPPドライブという新しいドライブ法だからこれは面白い催しものだったと思う。
先日の試聴会では次に設計するアンプはどのようなものがいいかなどを話していた。僕は手持ちに良いトランスがあるから300Bのシングルでもと言いったら、あまり特長あるアンプは出来ないのではないかという議論になり、現在もその議論の結果を引きずっていて300Bは止めて別のアンプにしてみるかとも思っている。こういう仲間と議論をしてアンプを設計していくのもオーディオを楽しみの一つかなと感じている。趣味はやはり仲間とシェアして続けるのが楽しくて長続きするコツのように思える。
来月も来客の予定。
音狂老人になるにはこうした仲間が必要ですね。
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