手造り真空管アンプの店



6DJ8ラインアンプ特長

 ゲイン可変型ラインアンプを紹介します。従来のラインアンプ(ゲインをコントロールするアンプ)はアンプの前に可変抵抗を置き、そこで入力信号を減衰可変します。その後アンプで今度はこの減衰された信号を再び増幅しますが、こうすると入力信号は減衰され、アンプで発生するノイズはそのまま加算されるので、通常、信号を絞って聴く状態ではS/N比が悪くなります。今回紹介するゲイン可変型のラインアンプは信号の増減をアンプのゲインを変えることによって行われます。こうすると通常ボリュームを絞って聴いている状態では信号とノイズが同時に減衰されるので、最初に説明した従来の方法(信号減衰型)よりS/N比が優れています。
 今回紹介するラインアンプではこれまでのラインアンプに比べ約18dBの改善が見られます。真空管アンプでもS/Nの点でも優れたラインアンプが出来ることが分かります。

 またこのラインアンプには高Gmの6DJ8を使用しています。3極管のノイズはGmに反比例するのでこの真空管を使用することによりローノイズアンプになっています。


アンプ仕様
回路構成             :ゲイン可変型アンプ 、1段増幅+バッファー
使用真空管            :6DJ8 x2

★特性測定結果
最大ゲイン            :12.4dB
周波数特性            :-0.1dB(20Hz) −1dB(100kHz)
歪率(THD%)           :0.011%(100Hz,0.5V)  0.013%(1kHz.0.5V) 0.016%(10kHz,0.5V)
Separation            :80dB(1kHz) 
S/N比              :103dB(1V出力、ゲインMAX時、A Fil)